今回の出品は、タミヤ1/24No.158トヨタ・セルモエクシヴJTCCです。1995年9月の発売ですから、今から28年前になりますね。1999年の全日本スーパーツーリングカー選手権で圧倒的な強さを見せました。290馬力オーバーの2リッターエンジンをフロントに搭載して前輪を駆動。更にサスペンションからブレーキ、室内に至るまで徹底的なレースチューンが施されていました。ボデイの前後には1995年から装着が認められた空力パーツを装備し、車高は徹底的に下げられ、フォーミュラーマシンのように擦り板が取り付けられているほどでした。又、ロールケージが張り巡らされた室内は、重量物を車体中心近くに集めるためにシート位置が低く後退した位置に変更されています。フロントに横置きされ前輪を駆動するエンジンは、排気量1998ccの3S-GE型。市販車とは吸排気系を入れ替えたリバースヘッドを採用しハイパワーを発揮。トランスミッションはX-TRAC製の6速シーケンシャルとなっています。5チームから7台が参加したエクシヴ勢の中で優勝候補の一角と目されたのがT.クリステンセンと光貞秀俊選手を擁するチーム・セルモでした。開幕戦ではクリステンセンが優勝候補関谷選手のチーム・トムスを抑えて開幕2連勝を飾り、十勝での第5戦でも優勝と、シーズンを大いに盛り上げました。
キットは車高を落とした迫力溢れるフォルムをリアルに再現。ロールケージを装備した室内、レーシングパーツに交換された前後のサスペンションなども見応え十分な仕上がりです。横置きエンジンは下面のみの再現ですが、シャシーと一体ではなくエンジン周囲が抜けているので、まるでフルディスプレイのエンジンのような仕上がりとなっています。この辺、本当にタミヤさんは壺を心得た設計ですね。キットは購入当初から冷暗所で大切に保管してきましたので、良好なコンディションを保っていると思います。大判デカールについては、当時全版のままで封入出来るビニール袋がなく、やむなく余白部分で二分割・密封保管しています。コレクターと称する方には見向きもされないと思いますが、お蔭で未だに新品同様の瑞々しさをキープしていると思います。ボデイパーツと一緒に入っていたタイヤマークは傷んでましたので、新品を取り寄せ、同梱してます。いかがでしょうか。