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新品未使用品です。

Mサイズ(23〜24.5)cm
昔ながらの技術でつくる竹皮を編んだ畳表の重ね草履
畳表(たたみおもて)という名前から、
イグサの畳と勘違いしている方が意外と多いのですが、
和装履物では竹皮を編んだ表(おもて)を言います。

今でこそ女性用の草履は牛革が主流ですが、
革素材や芯に使うコルクが普及する前は、
草履といえば竹皮を編んだ畳表でした。
留袖や訪問着などには、畳表の台に礼装用の鼻緒を、
小紋や紬などには、おしゃれ用の鼻緒を合わせます。
写真は「南部表一の三」に組紐の鼻緒を挿げた草履です。
よそゆきの小紋、付け下げから訪問着、色無地など礼装にも対応できます。

白竹表という、白竹の高級素材である単一種を集めて材料にしており、
色は飴色でアンティークのような馴染み感があります。

「育てる草履」
最初は滑りやすく履きにくい印象ですが、段々慣れていくと
突然様子が変わり、履いているそれぞれの方の足に馴染んでいきます。

こちらのお品物は「つま先側が4段+かかと側が7段」という仕様の
畳表草履を、特別にオーダーして作って頂きました。
この4段+7段のバランスの畳表草履は、傾斜がゆるやかで滑りにくく美しく高級感ある形状で、
他であまり販売されていないバランスの畳表草履となります。

この畳表草履のスゲは、職人の方が一つ一つ丁寧につくっておられます。
畳が重なっている部分は、手作業で縫い重ねられ、底革全体で畳表を支えているため、
底が柔らかくなると、履きやすさを実感できるようになります。
手作業で縫い重ねられている証です。

この草履は、何回もメンテナンスして底を張り替えて使用することで、
誰よりもご自身の足に馴染み、何十年も履ける「一生物」のご自分の草履として、
変化を楽しむ小物の一つでもあります。


カラー···ベージュ