今回の出品は、タミヤ1/24No.155トヨタ・トムスエクシヴJTCCです。1995年7月の発売ですから、今から28年前になりますね。1999年の全日本スーパーツーリングカー選手権で圧倒的な強さを見せました。290馬力オーバーの2リッターエンジンをフロントに搭載して前輪を駆動。更にサスペンションからブレーキ、室内に至るまで徹底的なレースチューンが施されていました。ボデイの前後には1995年から装着が認められた空力パーツを装備し、車高は徹底的に下げられ、フォーミュラーマシンのように擦り板が取り付けられているほどでした。又、ロールケージが張り巡らされた室内は、重量物を車体中心近くに集めるためにシート位置が低く後退した位置に変更されています。フロントに横置きされ前輪を駆動するエンジンは、排気量1998ccの3S-GE型。市販車とは吸排気系を入れ替えたリバースヘッドを採用しハイパワーを発揮。トランスミッションはX-TRAC製の6速シーケンシャルとなっています。5チームから7台が参加したエクシヴ勢の中で優勝候補No.1と目されたのが前年チャンピオン関谷正徳選手とM.クルムを擁するトヨタ・トムス・エクシヴでした。開幕戦富士スピードウェイでは同じエクシヴを駆るT.クリステンセンが関谷選手のチーム・トムスを抑えて開幕2連勝を飾りましたが、関谷選手も1,2戦とも2位を確保。その後は3,4戦連勝するなど、シーズンを通して活躍しました。
キットは車高を落とした迫力溢れるフォルムをリアルに再現。ロールケージを装備した室内、レーシングパーツに交換された前後のサスペンションなども見応え十分な仕上がりです。横置きエンジンは下面のみの再現ですが、シャシーと一体ではなくエンジン周囲が抜けているので、まるでフルディスプレイのエンジンのような仕上がりとなっています。この辺、本当にタミヤさんは壺を心得た設計ですね。キットは購入当初から冷暗所で大切に保管してきましたので、良好なコンディションを保っていると思います。大判デカールについてもビニール袋で密封保管しています。お蔭で未だに新品同様の瑞々しさをキープしていると思います。ボデイパーツと一緒に入っていたタイヤマークは傷んでましたので、新品を取り寄せ、同梱してます。いかがでしょうか。